掲載日:2020年12月29日
肌がたるむ原因は肌の弾力の低下、筋力の低下、代謝機能やホルモンの低下などがあげられます。皮膚は肌表面より角層、表皮、真皮、皮下組織から成りますが、たるみの原因に大きく関わってくるのは真皮。
真皮には肌の弾力を維持するためのコラーゲンやエラスチンなどの繊維が存在しています。このコラーゲンやエラスチンなどが変性してしまうことで、たるみやシワが生じます。
コラーゲンとは皮膚や骨、血管などに多く含まれるタンパク質です。肌内部の真皮においては70%を占めています。網目状のネットワークを作り肌の弾力を守る役割をしています。
エラスチンはコラーゲン同志を結び付けてくれる役割を担っています。エラスチンがよく例えられるのはベッドのスプリング。バネのように伸縮性があり、弾力や柔軟性を維持します。またこのコラーゲンやエラスチンを生み出す“お母さん細胞”のことを線維芽細胞と呼びます。
加齢や紫外線の影響、乾燥などがあります。コラーゲンは20歳頃までは体内で盛んに生み出されますが、そのあとは減少傾向に。40歳になる頃にはピークの時の半分までになると言われています。
また紫外線ダメージを受けることで、コラーゲンが破壊されてしまいます。紫外線を浴びることで、肌の中ではコラーゲンにも影響を及ぼす分解酵素が作り出されます。一時的に紫外線を浴びる程度であればそこまで影響なく皮膚は修復されますが、正しい紫外線対策をしていないと、日々紫外線は蓄積されコラーゲンを破壊していきます。
肌をサビさせる酸化、肌をこんがり焦がす糖化も真皮に悪影響を及ぼします。コラーゲンが酸化や糖化してしまうと、固くもろくなり肌の弾力が失われていきます。酸化とは「活性酸素」が増えすぎてしまうことで身体や肌をサビつかせます。しかし活性酸素は人間にとって必要な酸素であり、体内に侵入したウイルスや細菌を退治する役割を担っています。
過度なストレスや紫外線ダメージを受け、活性酸素が過剰に発生することで身体や皮膚を酸化させ、たるみなどの老化へとつながっていきます。
糖化とは体内に焦げつきができるイメージです。血中に余分な糖があると体内のたんぱく質や脂質と結びついて変性し老化促進物質AGEを作り出します。糖分の摂りすぎが主な原因です。
ぐいぐいと肌を引きあげたり押したり、圧をかけることで真皮にあるコラーゲンやエラスチンが破壊されていきます。そして肌がゆるゆるとたるんでいきます。
それだけではありません。マッサージで皮膚をこすると皮膚の刺激になり、シミや肝斑など、色素沈着の原因にもなります。つまり肌の負担になるマッサージは、たるみと肝斑、くすみなど併発し兼ねないのです。
とはいえマッサージをした後は、顔がすっきりとすることは事実です。実はこれは、「むくみが一時的にとれた状態」になっているだけなのです。お顔の水分がマッサージによってリンパに入り吸収されることでむくみはとれ、すっきりとした顔になります。
しかしご飯を食べて、お水を飲むと元に戻ってしまいます。脚痩せマッサージなんかも同様のことが言えます。むくみが取れ、一時的にすっきりとして見えるだけでしょう。残念ですがたるみを引き上げる、痩身目的で脂肪細胞を減らす、などはマッサージなどで簡単に解決するものではありません。
ここでチェックです。自身の頬を軽くつまんでみましょう。かたいですか?柔らかいですか?
「お肌が柔らかいですね!」など、エステサロンなどで言われたことはありませんか?実は、頬がビョンと伸びる人は、要注意です。若々しい肌というのは、パンと張っていて伸びません。赤ちゃんの肌はよく柔らかいといいますが、やわらかさの質が違います。弾力のあるみずみずしさであり、ただやわらかく伸びる状態とはまた少し違います。
将来的にたるみたくない、これ以上進行させたくないという人は必要以上にお肌に触り圧をかけること、こすることをやめましょう。
また普段から意識して心掛けることでたるみを予防できることは洗顔と紫外線対策です。
洗顔はこすらずに、よく洗顔料を泡立ててお顔を包むように洗いましょう。泡立ての基準は、手を逆さにしても落ちないくらいの泡。泡立てネットを使用すると簡単です。こする必要はありません。こすらなくても汚れは十分取れます。ポイントは、洗うというより塗る。
お顔の皮脂も、一生懸命落とす必要はありません。ついキュッとするまで洗いたくなるところですが、お顔の皮脂は敵ではなく味方です。外からの異物の侵入や水分の蒸散を防いでいます。肌のバリア力を高め、美肌の条件に必要不可欠である水分と油分のバランスを整えてくれています。
紫外線ケアも洗顔と同様大切です。肌の老化の原因の80%は紫外線が原因だと言われています。ポイントは、朝のメイク時だけでなく日中も塗りなおすこと。
朝だけしか塗っていなかった…という方!それだけでは紫外線ケアをしています、とは言えないかもしれません。日焼け止めは汗や皮脂などで落ちてしまうため、塗り直しをすることが大切です。理想は3時間ごとに塗りなおすこと。忙しくて時間がない方は、パウダーファンデーションを軽く塗りなおすだけでもいいので意識してみてください。SPF値の記載がないファンデーションでも、塗りなおすことで紫外線から肌を守る効果を十分に発揮してくれます。
東京形成美容外科の治療は、美容外科での経験が豊富な医師が担当します。
症例数178,696件(2006年4月~2024年11月)以上、60名以上の美容外科医の指導をするなど、美容医療に携わり19年目、東京都内の大手美容外科で10年以上院長として培ってきた知識と技術を、自信をもってご提供いたします。
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