掲載日:2018年4月24日
プラセンタとは、胎盤のことを指します。胎盤は母親から胎児に血液や酸素、栄養を送るための臓器ですが、女性の体内に元々備わっているものではありません。
受精卵が着床した際に分泌されるホルモンによって作られ、出産時には体外へ出されます。
0.1mmほどの小さな受精卵を、10か月で3000gほどの胎児にまで成長させるのですから、胎盤がいかにすごい臓器なのかがわかりますね。
そんな驚くべき力を持った胎盤には、体の機能を本来あるべき状態に戻そうとする治癒力があります。そのため人間以外の哺乳類のほとんどは、出産後に自分の胎盤を食べて、体力を回復させるんです。
プラセンタは文字通り栄養の塊!アミノ酸や、タンパク質、脂質、糖質をはじめ、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素、ムコ多糖類などの体内の働きを整える成分、細胞の新陳代謝を促進する成長因子などの栄養素を豊富に含んでいます。
また、プラセンタは古くから美容や健康のために利用されてきました。
プラセンタの歴史は紀元前まで遡り、古代ギリシャの医師ヒポクラテスが治療に用いたり、クレオパトラやマリー・アントワネットも愛用したと言われます。
人や動物の胎盤から成分を抽出した胎盤(プラセンタ)エキスを、美容や健康目的で注射や内服によって体内に取り入れるのが、プラセンタ治療です。
そんな栄養満点のプラセンタエキス、体内に取り入れるとどのような効果が期待できるのでしょうか。
プラセンタは美容面と健康面の両方に良い影響を与えてくれます。具体的な効果を見ていきましょう。
プラセンタの効果で最も代表的なものがこの美肌効果ですが、どのようにして美肌になっていくのでしょうか。
肌は通常、約28日のサイクルでターンオーバーを繰り返しています。ターンオーバーが正常に行われていれば、肌表面にある古い角質が剥がれ落ち、新しい皮膚に生まれ変わります。
しかしこれが乱れていると、古い角質などが滞って色素沈着を起こしシミになったり、保水力がなくなった結果シワができたり、肌荒れが起こるといったトラブルにつながります。
プラセンタはこの肌のターンオーバーを整え、シミやシワ、くすみ、肌荒れ、乾燥、ニキビなどに効果を発揮してくれます。
最近肌のハリ・弾力がなくなってきたと感じる方にもぴったりです。
切ったリンゴを長時間空気に晒すと、酸化して茶色くなりますよね。実はこの酸化、私達の体内でも似たようなことが起こっているんです。
呼吸によって取り込まれた酸素の一部は活性酸素に変わります。この活性酸素は免疫として働きますが、増えすぎると細胞を酸化させ、老化やがんなどの病気の原因になるとされています。
プラセンタには抗酸化作用があり、この活性酸素が発生するのを抑制してくれるので、アンチエイジング効果が期待できます。
プラセンタは更年期障害の治療薬として、厚生労働省に認められています。
更年期障害は、妊娠や出産に適した体を作るエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が、閉経のために激減することによって起こります。
代表的な症状として、のぼせやほてり、多汗、手足の冷え、動悸、息切れ、めまい、頭痛、肩こり、不眠、疲労感、イライラ、憂鬱感があげられます。
プラセンタには、ホルモンバランスや自律神経を整える作用があり、上記のような症状に有効です。
更年期障害と診断されれば健康保険も適用できるので、更年期症状に悩む方は一度医師に相談してみるといいでしょう。
また更年期症状以外にも、ホルモンバランスの乱れが原因で起こる女性特有の症状の緩和も期待できます。
プラセンタには肝機能を高める力もあり、肝機能障害の治療薬に用いられることもあります。
肝機能障害ほど重症でないが、肝機能の低下を感じる…といった方にも、もちろん有効です。飲み会の前や、二日酔いになってしまったときにプラセンタ注射を受ければ、飲酒による諸症状も緩和できます。
プラセンタの効能の中には、疲労回復や血行促進、免疫力を高めるといったものもあります。十分な睡眠をとっても疲れが取れないときに効果的です。
また、血行が良くなると新陳代謝も良くなるため、アトピー性皮膚炎にも有効と言えます。
美容目的でプラセンタ注射を受ける場合は、健康保険は適用されず、自費になります。価格は場所によって異なりますが、1回1,000円~3,000円ぐらいのところが多いようです。
更年期障害や肝機能障害などの治療目的でプラセンタ注射を受ける場合は、健康保険が適用されるため、もう少し価格が抑えられるでしょう。治療を受ける前に医師に相談してみましょう。
継続的にプラセンタ注射の効果を得るためには、どれくらいの頻度で治療を受けるのがいいのでしょうか。
プラセンタを何の治療に用いるかや、患者さんの症状の重さによって適切な回数が異なりますが、平均的な回数は1週間に1、2回です。
プラセンタ注射に使用するプラセンタエキスは、人の胎盤から抽出されるため「感染症などの病気にかかることはないのか」という心配をされる方も多いです。
しかしプラセンタエキスの生成に使用されるのは、国内女性から提供され、B型肝炎やC型肝炎、エイズなどに感染していないことが証明された胎盤のみなので安心してください。
ただし、プラセンタ注射を一回でも受けると、今後献血ができなくなるので注意してください。
というのも、現時点では安全性が確認されていますが、まだ発見されていない未知のウイルス・病原体による感染症の可能性が0%とは言い切れないのです。そのため日本赤十字社がこのようなルールを設けました。
とはいっても、日本でプラセンタ注射による感染症は報告されていないので、安心してくださいね。
プラセンタ治療を継続しているときに妊娠した場合、治療を辞めた方がいいのでしょうか。
妊娠中のプラセンタは、プラセンタが胎児に影響を及ぼさないという確証がないため、避けた方がいいとされています。
一方で、プラセンタのホルモンバランスを整える力が、不妊治療に有効であるという意見もあります。妊娠を希望する場合や、妊娠が発覚した場合は医師に相談してみましょう。
大きな効果がある反面、副作用があるのではないかと心配になりますよね。
現時点で大きな副作用があったという報告はありませんが、稀に痒みや発疹、倦怠感、悪寒、吐き気などの症状が出る方もいらっしゃるようです。
とはいえ、注射を中止すれば症状は治まります。プラセンタ注射後に体に異変を感じることがあれば、速やかに医師に相談しましょう。
美肌やアンチエイジング、ホルモンバランスなどの健康面に関心が強い方は、自己投資のつもりでプラセンタ注射を受けてみるのもいいかもしれません。
東京形成美容外科の治療は、美容外科での経験が豊富な医師が担当します。
症例数178,696件(2006年4月~2024年11月)以上、60名以上の美容外科医の指導をするなど、美容医療に携わり19年目、東京都内の大手美容外科で10年以上院長として培ってきた知識と技術を、自信をもってご提供いたします。
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