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掲載日:2025年2月6日
紫外線はUVとも呼ばれます。(Ultra Violetを省略しUV)
一言で紫外線と言っても紫外線にはそれぞれ異なる波長があります。
UV-AやUV-Bなどよく耳にしたこともあるかもしれません。
紫外線には波長がそれぞれ異なるものが3種類あります。
UVA、UVB、UVCの3種類になりますが、この中でもUVCはオゾン層に吸収され地上にまで届くことは無いため、私たちの肌に直接ダメージを与えるのはUVAとUVBの2種類になります。
UVAは波長が長く、地表に届く紫外線のなかで90%以上を占め、肌表面だけでなく奥までダメージを与えます。浴びてしまったUVAの20~30%が肌の真皮層まで到達すると言われており、たるみやシワにつながる紫外線です。
肌は表面から表皮、真皮、皮下組織と層になっていますが、肌の弾力やハリをうむコラーゲンやエラスチンがあるのは真皮層。その真皮層まで侵入し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出す線維芽細胞まで破壊するのがこのUVAです。
弾力やハリを左右する真皮層にダメージを与えるということは、たるみやシワなどの老化現象を引き起こすということ。紫外線によって生じる老化現象のことを「光老化」と呼びます。
このUVAの怖いところが、“うっかり日焼け”。
太陽がまぶしくない曇り空の時や、室内にいても窓ガラスを通して肌まで到達してきます。夏のビーチなどでわかりやすく日焼けをした時と違い、炎症や赤みもでにくいため気付けず、日常生活の中で知らぬ間に肌にダメージを蓄積していきます。
このUVAは日焼け止めに書いてあるSPFやPAなどの表記でいうと、「PA」で防ぐことができます。
PA+などの「+」もあればあるほどUVAを防ぐ効果も高くなります。また現在の国内最高表示は+が4つ並んだ4段階まで。
UVBの肌への主なダメージはシミやそばかす、日焼けなど。波長はA派ほど長いものではなく、肌表面で吸収され真皮層まで到達することはほとんどありません。
ただUVBはUVAと比べると強いエネルギーを持ちます。目に見えて火傷のように赤くなるなどの炎症を起こすサンバーン(Sunburn)、メラニン色素が沈着し肌を褐色にするサンタン(Suntan)など、シミやそばかすの原因になります。
UVBは日焼け止めの表記では30や50など「SPF」の数字で防げる効果がわかります。だいたい1SPFで15~20分のUVB予防効果があるとされ、例えばSPF50の日焼け止めを使用すると約16時間のUVBカット効果が持続します、ということになります。
特にUVBは日差しに強い夏だけ気を付ければいい、というイメージを持っている人も多いかもしれません。しかしUVA、UVBともに年間を通して紫外線量は変動し、多い時期や少ない時期はあるものの、どちらもゼロになる時期はありません。
確かに1月や2月のUVBは少なくなりますが、わずかながらあります。UVAに関しては一番少ない時期(12~1月)でも、ピーク時(4~8月)の半分以上もあります。
透明感のある美肌を目指したい、たるみやシワを防ぎたい!という方は特に、紫外線対策をしなくてもいい時期というのは存在しないのです。
お肌が老化する原因は紫外線や加齢、…などがありますがそのうち紫外線はどの程度、影響があるのでしょうか。
実は肌の老化の80%も、紫外線の影響である光老化が占めています。
初めて人に会う時、相手の顔を見て「この人の年齢はいくつくらいかな?」と無意識に考える場面がるとすると、その時の相手の印象というのは”どのくらい紫外線を浴びてきたか”で判断されていると言われています。
正しい紫外線対策を怠っていると日々浴びた紫外線は蓄積されていきます。紫外線は真皮層にまで到達するUVAが全体の90%を占めているため、それだけ真皮にダメージを与えてしまいます。ハリや弾力のある肌に欠かせない、コラーゲンやエラスチンなどを傷つけシワの原因に。
UVBは肌の最も表面側である表皮でメラニンを生成し、紫外線を浴び続けることで細胞の生まれ変わりが停滞し、メラニンをうまく輩出できずにシミやくすみになっていきます。
こうして紫外線対策を怠ることで、人の見た目を老けて見せてしまう最たる原因である、シワやたるみ、シミやくすみといった老化現象を招いてしまいます。
また老化によるシワは初期段階ですと比較的細かく浅いシワであるのに対して、紫外線によるシワは深いシワになる傾向があります。
まず必ず欠かせないものは日焼け止め。朝お化粧をするときにファンデーションの前につける、という方が多いかもしれません。
朝つけたあとに、塗りなおしていますか?
忙しくて塗りなおせない、朝塗って夜までお化粧直しをしない…という方は実は「日焼け止めを付けていないのと同じ」と思っていいでしょう。
どれだけSPF50、などの表記があるものでもどうしても汗や皮脂で落ちてしまいます。理想は3時間ごとに塗りなおすこと。
お仕事などで忙しく、丁寧に塗りなおす時間がない方でも、パウダーファンデーションなどを塗りなおすだけでも違いますよ。
SPF50のものを朝一度つけたから安心するのではなく、SPF30のものをこまめに塗りなおすほうが紫外線を防ぐことができます。
またSPF50の日焼け止めは肌に負担になることもあるので日常使いであればSPF30のものでも十分です。SPF50の日焼け止めはゴルフや海などのレジャー用で使うことをおすすめします。
日焼け止めを使用する際、使用量は意識していますか?
実は効果のある日焼け止めの使用量を守れている人はほとんどいません。
少し抵抗があるかもしれませんが、日焼け止めは肌につけたときに“白くなるくらい”が効果を発揮します。つまり少量を薄くのばすのでは効果が発揮されないということ。
この“白くなるくらい”ということがまた大切なポイントですが、日焼け止めの種類も少し意識して選ぶようにしましょう。
日焼け止めには主に2種類があります。肌が敏感である方や負担が気になる方は紫外線散乱剤を使用した日焼け止めを使用することをおすすめします。
使用することで紫外線を反射させて肌を守ります。
肌への負担が少なく安全性も高いですが、白っぽくなる特徴があります。
紫外線を吸収して熱やエネルギーなどの変換し紫外線が皮膚の細胞に侵入することを防ぎます。無色であり白っぽくなる、乾燥するなどの心配はありませんが化学物質(ケミカル)を使用しているため肌にはやや負担に。
年間を通して日焼け止めの使用することの他にも、サングラスや日傘を使用する、サプリなどで身体の中から紫外線対策をすることもいいですね。
真夏でもないのに日傘をさすのは恥ずかしい!と感じるかもしれませんが、紫外線は1年中降り注ぎ、油断する人の肌へと蓄積され、じわじわと老化スピードを速めていきます。