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ほくろ除去の施術後は保護テープを貼って患部の乾燥を防ぎ、皮膚の再生を促進します。湿潤療法といって、傷口から分泌される浸出液を保ったまま適度な湿潤環境(モイストヒーリング)を維持して細胞の再生を促すことで、傷を乾かすよりも早く治します。
保護テープは紫外線から傷口を遮断する役割も果たしています。傷口の皮膚は非常に薄く、バリア機能が無い状態です。この時期に紫外線を浴びると、肌を守ろうとしてメラニン色素が過剰に生成され、傷跡が茶色く残る色素沈着を引き起こしやすくなります。
皮膚のバリア機能が失われている患部に空気中の細菌やほこりが付着すると、感染症を起こして炎症が長引く原因になります。また、衣類や手などによる不意の摩擦、洗顔時の刺激を防ぐためのクッションとしてテープが不可欠です。
患部が乾燥すると、皮膚再生に必要な成長因子を含んだ浸出液が蒸発し、皮膚の細胞修復が途中でストップしてしまいます。その結果、ほくろを除去した部分がクレーター状に大きく凹んだまま戻らなくなるリスクが高まります。
テープで保護されていない場合、傷口に刺激を与えやすくなり、雑菌による感染症が起こるため注意が必要です。また、傷口の炎症が長引くと皮膚組織が過剰に作られ、傷跡が赤く盛り上がる肥厚性瘢痕やケロイドが生じる原因となります。
バリア機能がない状態で紫外線や摩擦などの外部刺激を受けると、強い炎症反応が起こり、黒ずみや茶色い色素沈着が残ってしまいます。ほくろ除去後にシミのような茶色い跡が残ってしまう失敗の多くは、紫外線対策とテープ保護の不足が原因です。
治療当日
施術直後は、除去部分が小さなくぼみになっています。クリニックにて患部に軟膏を塗り、保護テープを貼って帰宅していただきます。施術直後は微量の血や浸出液がにじみ出ることがありますが、上から清潔なガーゼやティッシュで軽く押さえていただければ問題ありません。
翌日~5日目
保護テープは、自然に剥がれてくるまで無理に剥がさず、貼ったままの状態を維持してください。どうしても剥がしたい場合は翌朝から可能ですが、紫外線ケアと軟膏塗布は徹底しましょう。
ほくろを取り除いた部分はくぼんでおり、浸出液によって白く膨らんで見えたり、かさぶたができたりすることがあります。かさぶたができても、皮膚の再生を妨げないよう、無理に剥がさないでください。
5日目以降
新しい皮膚が張り始め、徐々にくぼみが平らになっていきます。この時期以降も、継続して日焼け止めなどの紫外線ケアをしっかり行ってください。
上皮化した皮膚はピンク色で少しくぼんで見えますが、数ヶ月かけて周囲の肌色へと馴染んでいきます。一時的に色素沈着を起こすこともありますが、通常は3~6ヶ月程度時間をかけて少しずつ改善します。
洗顔のポイント
洗顔は当日から可能です。洗顔のたびにテープを剥がすと、皮膚に負担がかかります。テープを貼った状態のまま、洗顔料をしっかり泡立て、泡を転がすように洗います。患部を指でゴシゴシこするのは厳禁です。洗顔後はぬるま湯で優しくすすぎ、タオルを当てて水分を吸い取ります。
メイクのポイント
メイクも、当日から可能です。保護テープの上からであれば、ファンデーションやコンシーラーを塗っても問題ありません。傷口に直接化粧品が触れないよう注意してください。
新しい皮膚が定着した後は直接メイクが可能ですが、日焼け止めを塗ったうえで、クレンジング時に強くこすらないよう注意しましょう。