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掲載日:2025年2月7日
シミというと多くの場合、この日光黒子を指すことが多いでしょう。老人性色素斑とも呼ばれ、その名の通り中年以降に現れることが多いシミです。中には20代の若いうちから現れる方もいらっしゃいます。
淡褐色~濃褐色で、小さいものから大きいものまであり、顔はもちろん、手の甲、首~背中、前腕といった直射日光に晒されることが多い箇所に多くできます。
一般的にそばかすと呼ばれるものです。2~3ミリほどの丸い茶褐色の斑点が、頬や鼻周辺、目の周りにみられます。
子どもの頃から存在することが多く、遺伝的なものが原因とされています。成長の過程で薄くなる場合もありますが、後天性の場合は紫外線を浴びることで悪化することもあります。
やけどなどのケガ、ニキビ、化粧品によるかぶれなどが治った後に、色素沈着を起こしてシミになった状態です。そのため年齢や性別に関係なく現れます。顔だけでなく全身にできます。
時間が経てば自然に治ることが多いのですが、紫外線による色素沈着が起こっていると、跡が残りやすくなってしまいます。
主に女性の顔に生じるもので、妊娠や避妊薬の服用をきっかけに発症することがあります。淡褐色で、ホホ骨の広い範囲に左右対称にでき、紫外線により悪化します。30~40代になって現れることが多く、高齢者にはあまり見られません。
ホルモンバランスが原因と言われてきましたが、最近では、肌のこすり過ぎが主な原因であることがわかってきました。
両側性太田母斑様色素斑とも呼ばれる、20歳頃から発症する小さな斑点状のシミです。主に両側の頬に現れますが、額、下まぶたに広がることもあります。
肝斑やそばかすと間違われやすいことに加え、実際にそれらと合併しているケースも多いため、医師の正確な判断が重要です。原因は解明されていませんが、遺伝や紫外線によるものと考えられています。
通常、皮膚の細胞は約28日の周期でターンオーバーを繰り返し、メラニン色素は古い細胞と一緒に表面に押し出され、はがれ落ちます。
しかし、加齢や紫外線、ストレスなどの原因により、メラニン色素が過剰に作られたり、ターンオーバーのサイクルが乱れるといったことが起こると、この新陳代謝がうまくおこなわれなくなります。
そうすると、代謝されるはずのメラニン色素がはがれ落ちず、その場に滞って色素沈着を起こしてしまいます。これがシミの正体です。
シミの治療法としては最も効果的といえるでしょう。シミ治療用のレーザーにはいくつか種類があります。
短時間で高いエネルギーを照射できるレーザーで、シミの正体である色素細胞のみを破壊します。
日光黒子、雀卵班(そばかす)、後天性真皮メラノサイトーシスの治療に有効ですが、肝斑や炎症性色素沈着にあててしまうと逆効果になり、症状が悪化する恐れがあるので、医師による見極めが重要です。
また、先天性の雀卵班(そばかす)は成長とともに薄くなる可能性もあるため、成人になってからの治療を考えるのもいいでしょう。
レーザー光の波長が長く、広範囲に照射できるため、肝斑や炎症性色素沈着の治療に適しています。
今まで、肝斑や炎症性色素沈着には、レーザー照射ができませんでした。
レーザー照射により、メラニン色素を作りだすメラノサイトの動きを活性化させてしまう場合があったからです。
レーザートーニングは、出力が抑えられ刺激が少なくなった上に、皮膚の奥までレーザーが届くようになりました。肝斑以外にも、毛穴の開きや肌のくすみ、毛穴の色素沈着の治療にも用いられ、美肌効果が期待できます。
トラネキサム酸が配合された服用薬は、肝斑の改善に適するとされます。
日光黒子や雀卵班(そばかす)を服用薬だけで完治させることはかなり難しいですが、ビタミンCの配合の錠剤を用いて薄くしたり、シミができるのを防ぐ効果はあるようです。
炎症後色素沈着を改善したい場合は、ビタミンCが含まれるものを選ぶといいでしょう。
こちらもシミを完治する目的というよりは、気軽にシミ対策を始めたい方向けの方法と言えるかもしれません。
トラネキサム酸が配合された美白化粧品は肝斑の改善に適するといわれます。
化粧品を塗ったからといって確実な効果が期待できるわけではありませんが、レーザー治療を受けることに抵抗がある方や、費用面で心配な方は化粧品から試してみるという選択肢もあります。
やはり重要なのは紫外線から肌を守ることです。紫外線は日光黒子ができる原因になり、その他のシミも紫外線より悪化します。
紫外線は1年中、曇りや雨の日でも降り注いでいるため、季節や天気に関わらず塗ることをおすすめします。
特に日差しが強くなり始める春先~夏は、日焼け止めに加え、肌の露出を避ける、日傘や帽子、サングラスを活用するといった対策をするのがベストでしょう。
ところで、あなたは紫外線についてどれくらい知っていますか?紫外線は以下の3種類に分けられます。
・UVA…地表に届く
・UVB…地表に届く
・UVC…地表には届かない
つまり、地表に降り注ぐUVAとUVBの対策をすればいいということになります。
そこで日焼け止めを塗るわけですが、日焼け止めのレベルを示すSPFとPAには、以下のような意味があることを知っておきましょう。
・SPF…UVBからどれくらい肌を守るか
・PA…UVAからどれくらい肌を守るか
ここで重要なのは、SPFの数字の意味をちゃんと理解することです!
PFは、肌を守ることができる時間を表しているのですが、SPF10=10時間という意味ではありません。
SPF1=20分として計算するのです。20分というのは肌が日焼けによって赤くなり始める時間です。
要するに、日焼け止めの効果の持続時間の計算はこのようになります。
■SPF10…20分×10=200分
→3時間20分効果が持続
■SPF50…20分×50=1000分
→16時間40分効果が持続
ここで注意したいのが、数字の大きさだけに囚われないこと。
確かにSPF50でPAが+++であれば効果の持続時間は長いですが、紫外線吸収剤などのケミカル成分を使っていることが多く、その分肌に負担がかかります。
また、毛穴に入り込んだ日焼け止めの成分が日々の洗顔でしっかり落とせていないと、毛穴汚れが色素沈着を起こす場合もあります。
シミ対策のために塗った日焼け止めが、シミの原因になるなんて本末転倒ですよね…。
間違ったスキンケアをしていると肌の潤いが失われ、乾燥します。すると、肌のバリア機能が弱って紫外線の刺激を受けやすくなる上に、肌がターンオーバーする力も衰え、シミができやすくなります。
低刺激の洗顔剤を、泡立てネットを使ってよく泡立て、泡で優しくマッサージをするイメージで洗いましょう。
また洗顔後は、すぐに化粧水や美容液などで保湿するよう心がけましょう。おすすめはセラミドという保湿成分を配合したものです。
重要なのは肌を乾燥させないこと。肌をゴシゴシこすらない、過度に洗顔をしない(1日1回がベスト)、洗顔後はすぐに保湿しましょう。肌表面が十分に潤うようにまんべんなく塗るのがポイントです。
食事に気をつかうことも、大事なシミ対策の一つ。シミ対策におすすめの栄養素はビタミンC、ビタミンE、β-カロテンです。
ビタミンCにはシミの原因となるメラニン色素の生成を抑える効果があります。またビタミンEには抗酸化作用(体の酸化を抑える作用)があり、アンチエイジングに効果的です。
そしてβ-カロテンには、肌の新陳代謝の能力を高め、ターンオーバーを促す働きがあります。それぞれの栄養素を多く含んだ主な食材は以下の通りです。
・ビタミンC
ピーマン類、ブロッコリー、アセロラ、レモン、イチゴ、キウイフルーツ、柑橘類など
・ビタミンE
ナッツ類、えだまめ、アボガド、カボチャ、サケ、うなぎ、卵黄、胚芽米など
・β-カロテン
ニンジン、ホウレンソウ、ミカン、シソなど
タバコは百害あって一利なし。体内の活性酸素を増やし、メラニンの過剰生成をさせてしまう可能性があります。
またタバコによってホルモンバランスが崩れると、肝斑ができる可能性もありますし、肌のターンオーバーのサイクルが乱れればシミの原因になります。
シミのない美肌を目指したいのであれば、タバコは控えた方がいいでしょう。
ストレスもタバコと同様、活性酸素を増やし、ホルモンバランスを乱れさせます。
肌のターンオーバーがしっかり行われるように、日ごろから睡眠をしっかりと取り、ストレスをためないよう意識しましょう。
健康と美肌は密に関わっているため、両方を手に入れるためにも、規則正しい生活を目指してみてくださいね