目的は、僕自身は全く気にしていなかった左小鼻の5㎜大のホクロ除去でした。
父はおそらく事前に言ったら、僕に断られると思ったのでしょう。 そのため行き先を全く知らなかった僕は、レストランにでも入るかのようにすんなりと美容外科を受診することになりました。

嫌々仕方なくホクロ除去を受け、ほんの5分くらいで治療は終わりました。治療後、左の小鼻には、傷を保護するためのテープが付いていました。1週間後テープを取り、鏡を見ると、自分の顔の印象の変化に驚きました。感動でした。

たった一つのホクロ、ましてや自分が気にしていなかったホクロを取っただけで、こんなに印象が変わって良くなるなんて、まさに人生初の感動体験でした。

中学生のころから医師になることは意識していました。このころは看護師のような、患者様の近くで寄り添えるような医師になりたいと漠然としたものでした。
医師として、様々な医療を学び、経験を積むなかで、患者様を治療し、感謝されることに喜び・やりがいを感じていましたが、17歳の頃に実感した感動体験とは違ったものでした。

ここで気づいたことは、自分が体験した美容医療は、‘現状よりさらに良い状態へと向かう医療’であり、僕が目指す医療はそれを実現する支援と、感動を提供する医療だったのです。
僕は自分が経験したような感動体験を人々に提供したい、美容医療によって、今よりももっと幸せに楽しく前向きに生きることができるということを多くの人と共有したい!という思いから、美容外科医になりました。

僕が個人の美容クリニックでなく、大手の美容外科に入職した理由は『症例数が多く、経験が積めるから』です。実際、僕が美容外科に入職したころは、医師の数も今ほど多くはなく、例えば、二重手術だけで一日に50人以上・豊胸手術で一日5人以上の患者さまの治療を行う事もありました。

非常に多くの症例数を経験できる一方、次第に、『一人一人の患者さまにじっくりと時間をかけて向かい合える美容医療を提供したい』と思うようになりました。大きな病院であれば、決められた時間内に多くの治療・処置をこなさなければならず、さらにノルマも達成しなければいけません。その中で、当然どの医師も全力で、治療やアフターケアーまで行っていましたが、全ての患者さまが本当に満足しているのかと疑問に感じていました。

美容医療に相談に来られる患者さまは、
「もっともっと綺麗になりたい」
「コンプレックスを解消したい」
「憧れのあの人のようになりたい」
「一回でいいから美容医療を受けてみたかった」など、 悩みを抱えている方から好奇心に近い感覚の方々など様々です。

そのような患者さまの受診したキッカケや背景を良く聴きながら、真の目的を知り、全ての要望に沿える提案と治療、アフターケアーや保証なども自信をもって提供できるクリニックを目指していきます。
患者さまは、治療前に医師が十分に説明をしたとしても、初めての経験やイメージの違いなどから治療後に不安になることもあるでしょう。そのような状況でも、僕たちは患者様に寄り添う気持ちや姿勢を忘れず、誠心誠意受け止め、向き合うことと対応に全力を尽くしたいと思っています。

今もなお、美容外科は怖い、不安、疑わしいというイメージを持つ人は多いように感じます。
安心して悩みが相談でき、最良の医療を提供するクリニックを作ることで、このような負のイメージを払拭していきたいです。
そして美容医療の窓口を広げ、地域の方々に感動を提供し、地域から最先端の医療を発信させていくことが僕の役割と思っています。